壁にぶち当たったので、その様子を3D CADで作ってみた。

私はCADを30年近く使用してきましたが、この数年のCADソフトの進化は本当に目覚ましい。
同年代の人たちは、新しいCADなんてもう使いたくないという感じの反応しかしていませんが、私はもう、その進化を見ていて楽しくてしょうがありません。

開発案件で壁にぶち当たる

製品の開発はなかなか楽しい。

とは言っても、顧客から、もしくは上司からの指示で「義務としてやむを得ず開発する」という状態なら、それはただの苦行です。

楽しい開発とは、「こんなものを作ったら、誰かが喜んでくれるんじゃないか」とか、「とにかく作りたい」という気持ちが大切。「それは趣味じゃないか!」とツッコミを入れてくる方もいますが、そんなことはありません。「仕事」なのか「趣味」なのかは、本人次第です。

・・・そんな偉そうなことを言ってますが・・・

自分の思いや考えで進めていると、しばしば「壁にぶち当たる」ことあります。

自分との戦い

自分の意思で開発を進めて、壁にぶち当たるとき。
それは誰のせいでもない、自分で勝手にぶち当たった壁なのです。

つまりそれは自分の中の壁。

自分が認識している世界は、すべて自分が「いま」それが世界だと認識しているに過ぎません。
本当の世界が見えていないことが多々あります。

自分の中の壁を越えるには、まず自分の意識や認識を疑ってみるしかありません。
でもこれが、なかなか苦しい。好みやプライド、道徳や倫理、あらゆるものを俯瞰して、よく考える必要があるからです。

難しいことは『見える化』で

辛くて苦しい自分との戦いは、やっぱり難しい。それはつまり苦行。
苦行がいつも正しい手段とは限りません。

苦行をする前に、一歩引いて考えるとするなら、
「あー、自分はいま、壁にぶち当たっているなー。」ということを感じる。

つまり客観的に自分を見る。
私はそれを想像で終わらせずに『見える化』しました。それがこちら↓

壁にぶち当たる人
壁にぶち当たる人

3次元CADでモデルを作り、レンダリングしました。
あまりリアル感が出ないよう、敢えて少しCGっぽく見えるように作りました。

本当に精密にレンダリングすると、リアル or ヴァーチャルの違いがわからなくなってしまいますので。

壁を越えればよい、というわけでもない。

目の前に壁があれば乗り越えるべき。。。そう考えがちです。

でも壁とは、必ずしも乗り越えるべきとは限りません。
乗り越える必要のない壁もたくさんあるのです。

あまり無理して越えようとすると、いわゆる「手段の目的化」に陥る危険もあります。

やはり越えるべきか否かは、冷静に判断した方がよいでしょう。

それを見える化したのがこちら↓

壁に背を向ける人

3D CADはFusion360を使用しています。

物体をプラスチックにしたり、木にしたり、コンクリートにしたりと、なかなか楽しいのです。

やはり壁を乗り越えることにします。

3D CADでレンダリングをするのは本当に楽しい。
でも時間がかかるし、モノづくりをする上ではさほど役に立ちません。

でもそんなことをしている間に、「壁の向こうには世界が広がっているんだ!」と思えるようになってきました。

ありがとう! 3D CAD、Fusion360!

ではまた!

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