だれもやってないことをすると、こうなります。
誰もやってないことをする。それはカッコいい。勇者だぞ。偉い。 しかしそのイメージ、実際とでは雲泥の差があります。波紋堂の活動をサンプルとしながら、少し詳しく説明させていただきます。
「孤高」と言えば、カッコいい。
私は決して「孤高」を目指したわけではありません。でもいつの間にか、そう言われてみればそうかも、という状態になっています。
さて波紋堂は、「板金雑貨と言えば波紋堂」というキャッチコピーで皆様にアピールしております。
でもこの「板金雑貨」というキーワード。そんなものは今までありませんでした。そう、私が作ったのです。どうやって波紋堂のやっていることをわかりやすく伝えられるか? そんなことを考えた末に思いついたキーワードです。さらに、「◯◯といえば□□」というフォーマットに乗せて、「板金雑貨といえば波紋堂」というキャッチコピーも作りました。
これは板金雑貨の第一人者となった瞬間です。(カッコよく言えば。)
もちろん、それなりの気概もあるつもりです。今後、どんどん少なくなっていく板金加工業界に、ひとつ生き残る道を提案したい。それができればもう波紋堂のミッションは果たせたと言えます。なんと壮大なテーマを掲げてしまったことか。
そんなの余計なお世話だと言われればそれまでですが、でも中には歓迎してくれる人もいるはずです。
だれも見たことのない「板金雑貨の世界」。それを作っていく楽しみ。こんなやりがいのある仕事は、なかなかありません。
「孤立」と言えば、残念。
「あなた、孤立してるね。」「はいそうです。」 これもまた真なり。
もし波紋堂が、板金雑貨のファンを沢山作っていれば、「孤立」と言われても「いえいえ、そんなことは。。」と言えるのですが。
まだ今のところ、殆ど認知されていないのが実情です。できるだけ多くの人に知ってもらいたい。そのために、SNSで頑張ってみたり、ネットショップ作ってみたり、いろんな活動をしています。でも、SNSが好きな方ならよくわかると思います。よほど、偶然バズったりしない限り、そう簡単にはフォロワーは増えません。とは言え、板金業界でSNSを頑張っている人はそうそういなそうですから、業界的には結構上の方かもしれませんが。
「板金業界をなんとかしたい!」とか「雑貨にもアートを」などと大きなことを言ってますが、どんなに大きな声を出しても、ネット上ではほぼほぼスルー。「何ですかそれ?」という程度で通り過ぎる人が大半だと思います。
つまり、世界の中心で「板金雑貨!!」と叫んでも、端から見れば「孤立してるね」と思われるだけなのです。
デジタル技術は「個」に力を授(さず)けた。
デジタル技術、インターネットは、「個」に力を授けたと言えます。
例えばテレビ。世の中への影響力はとてつもなく大きい。いや、以前は大きかった。。でも今は、YouTubeなどがそれを越えようとしている。いままでテレビ局や番組製作会社が作ってきたコンテンツ。それは、狭き門をくぐり抜けた、ごくごく限られた人たちだけが作ってました。とてつもなく、世の中に大きな影響を及ぼすコンテンツなのに、ごく少数の人が。
でもそれがいま、瓦解しつつあります。若い人たちは、テレビよりもYouTubeを見る方に時間を費やすようになりました。この流れは、更に加速しそうです。YouTubeというプラットフォームに、個人のコンテンツメーカーが集まったのです。テレビではできないことや、テレビでもできることを、個人が発信できるようになり、見る人がそれを受け取れるようになったのです。すごい時代です。
さて、ではそのインターネット。「波紋堂」や「板金雑貨」という「個」にも、力を授けたのでしょうか。
答えはYes と No。どちらとも言えます。
もしインターネットがなければ、本当に全く、誰にも知られずに消えていく、素粒子みたいな存在だったかもしれません。でもおかげさまで、SNSで「いいね」をいただいたり、オンラインストアには毎日多くの人が来店してくれています。
では、私がこの波紋堂の運営だけで食べていけるかと言えば、まったく無理です。やはり今の時代、モノは売れないのでしょうか。それとも波紋堂の商品に魅力が足りないのでしょうか。それとも世の中、想像以上に不景気なのでしょうか。(まあ、これら全部でしょう。)
そういう意味で波紋堂は、「まだ力を授かっていない」、とも言えます。
皆さんに受け入れてもらえるまでは。
私がYouTubeを見るようになったのはごく最近のことです。Twitterもようやく最近慣れてきた感じです。なかなか時間がかかってしまいました。
これは誰でも同じだと思います。新しいこと、いままで知らなかったことは、受け入れるのに時間がかかります。
そして波紋堂はまさに、「こんな製品、いままでなかった!」というものばかり作っています。だから当然、皆さんに受け入れてもらえるまでは、相当な時間がかかるのだと思います。
本当は、新進気鋭のスタートアップ企業のように、最初から華々しくスタートできるのが望ましいのですが。。なかなかそうもいきません。
やはり時間がかかるのです。毎日コツコツと、地道に前へ進んでいくしかありません。(間違った方向に進んでいる可能性もありますが!!)
まとめ
さて、「孤高 or 孤立」と「インターネットのちから」について、波紋堂という会社をサンプルにしながら説明いたしました。
例えば、これから起業したいと考えている方は、成功の方法を知りたいでしょう。
成功するための本をたくさん読んで、夢を膨らませていることでしょう。
今なら、ものすごくわかりやすく、しかも具体的で新鮮な情報が、ネット上には沢山あります。それを読んでいるだけで「脳内起業」している気分になります。
でも、実際に起業してみると、知らなかったいろんなものが見えてきます。そこがまた、起業前の情報集取より、何倍も面白いのです。
そのようなわけで、私のブログが1サンプルとして、あわよくば良きメッセージとして、貴方に届くことを祈ります。
それでは。
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