ただひたすら、ぬいぐるみを観察する。

「板金雑貨と言えば波紋堂」と言っているだけあって、弊社の扱う製品は金属ばかりです。

金属はとても「硬い」。日々金属に向き合っていると、ときどきリバウンドがあります。

つまりとても「硬い」からの逃避するための「柔らかいもの」への欲求です。

眠る猫の絵
睡眠は大切

そしてその「柔らかいもの」とは、私の場合、ぬいぐるみでした。

さて、この「ぬいぐるみ」というものを文章だけで絶賛するという、意味不明なことを試してみます。

ぬいぐるみ、ヌイグルミ、縫い包み

まず私が好きな”wikipedia”による定義は(ぬいぐるみ by wikipedia)、「型紙に合わせて裁断された布を縫合(ほうごう)し、・・」などと書かれていますが、ここであえて定義・説明は不要でしょう。

問題は、どんな文字を使うか、ということです。いろいろありますが、やはり「ひらがな」が一番でしょう。その柔らかさが伝わってきます。よってこのブログでも、少し読み難くなりますが、ひらがな表記しております。

ちなみに英語では、「stuffed animal(toy)」「plush toy」「plush」と言うそうです。(熊だけ特別に「teddy bear」というそうな。)

stuffは「材料、原料、物質」、plushとは「ビロード(コール天、プラシ天、フラシ天とか言う)」のことのようです。

少しくだけた言い方だと、スタッフィー! や プラッシュ!などと言うみたいですが、日本人には馴染めない言葉の響きです。

今度試しに、自分のぬいぐるみに「ヘイ!プラーーッシュ!」と言ってみようかと思います。それはそれで楽しそうです。

いずれにせよ、日本語の「ぬって、くるむ」を意味する「ぬいぐるみ」という言葉は、英語と比べればなかなか癒されるネーミングとなっているのではないでしょうか。その名前の持つ響きや雰囲気が、何十年もの時を経ていくうちに、大きな文化の違いへと変わっていったのかもしれません。

「ひざねこ すやすや GY」 by サンレモン

ということで、ぬいぐるみを総じて語り始めるとキリがないと思われますので、あえて超具体例をピックアップしました。

私が最近購入した「ひざねこ すやすや GY」というぬいぐるみをじっくり観察してみることにしました。

おしゃれ雑貨を販売している(株)サンレモン様がこの世に送り出した製品。

私はこの製品にいたく感心しており、しかも癒されています。

また、メーカーのホームページや通販サイト(このページの終わりのほうにリンク貼っておきます)をご覧いただければ、大体の様子は掴めるかと思います。

ただそれらのページでは、どうしても伝わりにくい部分があります。販売されている方々はおそらく「現物を店頭で触ってみて!」と言いたいのだと思います。

でも私はそこをあえて、文章で表現してみようと考えました。

ネットで伝わりにくいこと その1

それは重さ。

おしりの部分と、足の部分、もしかするとシッポにも少し(?)、ペレット(ぬいぐるみ用のおもり)が入っています。

いや、中身を見たわけではないので、実際にはわかりません。ただ、ほぼ間違い、と個人的には思っております。

このペレットが入っている位置とその量が、なんとも絶妙に良いバランスだと思います。

そのペレットの重みのおかげで、なんとこのぬいぐるみ、全体的にはフニャっとしているにも関わらず、座ることができます。うちではいつも、畳の上に座っています。

また、このペレットの重みの効果がもうひとつ。

ひざのうえに置くと、適度な重みが伝わってきます。その重さが、「少しだけ」リアルなネコに近いのです。

そしてこの「少しだけ」というところがすごく重要です。もしこれが超リアルな重さだったらどうでしょうか?

「リアル」なのはいいのですが、やはり「リアル」とうのは、少し「気の重さ」を感じます。

また、ロボット工学などで言われている「不気味の谷」というのもあります。

例えばロボットを人や動物にどんどん似せていくと、「ぎこちないロボット」が「本当にリアル」になりかけた瞬間、人は不気味に感じるのだそうです。そもそもこれは「ぬいぐるみ」ですから、まさかその不気味の谷に近いたり、それを越えようとするような努力は必要ないのです。

そういう意味でも、この「ひざねこ すやすや」は、絶妙にちょうど良く作られていると言えるのではないでしょうか。

ネットで伝わりにくいこと その2

それは手触り。

私は今までも頻繁に金属リバウンドが起こっていたようで、この「手触り」には少しウルサい、のです。

ぬいぐるみの手触りの決め手は、「マイクロファイバー」。

大きな声で思いっきり「マイクロファイバー!!」と叫びたいくらいです。

でもマイクロファイバーと言ってもいろいろあります。実用的なタオルや、犬毛タイプ、羊毛タイプなどなど。すべてが最高の手触り、というわけではありません。

そんな中でも、超絶フワフワマイクロファイバーがあります。なかなかこれに出会うことはありません。

でもなんと、「ひざねこ すやすや GY」、には、これがとても贅沢に使われております。

そしてその使い方がまた素晴らしい。なんと、背中側とお腹側で、触感の違うマイクロファイバーを使い分けているのです。

頭から背中、シッポにかけては、そこそこフワフワのマイクロファイバーが使われているのですが、

首からお腹にかけての部分に、超絶フワフワマイクロファイバーを使用しているのです!

この使い分けが素晴らしい! 

実際の猫も、背中側とお腹側では、毛の柔らかさが違うのです。

実際の猫を知っている方ならよくご存知かと思います。(特に首から胸のあたりが柔らかい!)

ネット通販サイトを見るだけでは伝わらない、(この文章ではもっと伝わらない?)重要なことだと私は考えています。

ペットが飼えない方へ。

私もそうですが、ペットが飼えない賃貸住宅に住んでいます。とても残念です。

でもぬいぐるみは、その寂しさを癒してくれます。「ひざねこ すやすや GY」。

(GYは多分gray、CRは多分creamの略だと思います。)

それはさておき。

賃貸住宅でなくても、ペットが飼えない事情の方は沢山いらっしゃるのではないかと思います。アレルギー体質だとか、動物嫌いな人が身近にいるとか、そういった理由だと思います。

でもぬいぐるみなら大丈夫です。(ぬいぐるみアレルギーの人はNGですが!)

ときにはリアルなペットを超える

「ぬいぐるみ」は、主に動物の形をしていますが、でも実際の、ホンモノの動物ではありません。

ではなぜ、人はその「物」を愛せるのか。

それは、見る人の心の中で「ホンモノ」になるからです。

これはまるで、小説を読んでいるかのようです。

小説は現実ではありませんが、時には現実よりも心を奪われるような物語もあります。

小説は、架空の世界を描いていますが、それがまるで現実のように、いや時には、現実を超えるほどの感動を与えることもあります。

そしてそれは、読む人の心次第。主人公の顔や情景は、読む人それぞれが、好きなように想像してもいいのです。

これと同じことが、ぬいぐるみにも言えるのです。

形は誰が見ても同じですが、そのぬいぐるみが持っている心を、人それぞれ、好きなように創り上げることができるのです。

(あまりハマると戻ってこれなくなるのでご注意を!)

まとめ

さてここまで、ぬいぐるみを絶賛してきましたが、いかがでしたでしょうか。

私はの場合は、金属の硬さに対するリバウンド、ということですが、もしかするともうドップリぬいぐるみの世界にハマっている人もいるかもしれません。

ぬいぐるみを愛好するということは、ぬいぐるみの心を、想像を膨らませながら創っていくことです。誰にも迷惑をかけることはありません。ただ癒されていく世界。

1日一回でも、そういう時間を持ってみるのも、悪くないのではないでしょうか。

ではまた。

*ご紹介しましたぬいぐるみはこちら。

(株)サンレモン 製品情報内の「ひざねこ すやすや GY

ちなみに私はここで購入しました。

補足:お店や通販サイトなどで発見したぬいぐるみ。「出会ってしまった」と思ったら、すぐに購入したほうが良いと思います。私は買うのをためらって、なんども購入し損ねました。そう、ぬいぐるみは意外と早く『売り切れ』ます。その辺の商品とは違い、よほど売れるものでもない限り、何度も生産することはないようです。「出会ったら、即購入」というのが、最高にお気に入りのぬいぐるみを手に入れるコツです。

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