使ってみたかった言葉、「形而上学的」。

さて久々の波紋堂ブログ。今は2021.6.16。コロナ禍。みなさんがどのようにお過ごしなのか、いろいろと想像しています。

時間ができると変なことも考える。人間だもの。

難しい言葉を使って、マウンティングしようというわけではありません。

子供のころ、国語がとても苦手でした。

日本語が苦手なんて、まさに致命的です。当然、その後の人生はいろいろと苦労しました。

だからこそ、難しい言葉に対しての憧れが、人一倍強いのかもしれません。

「愉悦」とか、「逡巡」とか、会話で普通に使ってみたいのですが、通じない可能性もあるので、やめておきます。

人間は時間があると、なんだかいろいろ考えてしまう生き物です。

かつてギリシアで、哲学が生まれ、発展しました。

掃除や洗濯などの生活に必要な労働は、奴隷にさせていたそうです。

人間、働かなくてもよい状態になると、ヒマになります。

そこで生まれたのが哲学。

暇つぶしの産物とも言えるかもしれませんが、とても大切な学問です。

私を散々働かせて、自分は退屈している上司を見ると、「哲学でもやってくれないかな。」と思ったりします。でも実際のところは私の欠点探しに夢中になっており、まったく閉口するばかりです。

愚痴はさておき、やはり人間にとって「ヒマ」はとても大切なもので、「ヒマなときに何をするか」でその人の価値が随分変わるようです。

コロナ禍で少し時間ができた。その時間で何をしましょうか。

そう、今はコロナ禍。でももうワクチンが出回り始めたので、終息に向かい始めたのかもしれません。

コロナ禍で起こったことは、在宅勤務の普及です。今まで「なにアホなこと言っとる!そんなの意味ない!」と言っていた人も、国の政策に従う形で対応してきたのだと思います。

給与の多い企業ほど在宅勤務が多い、とか言う統計もあるそうです。立派なオフィスビル、デスクワーク、頭脳労働。。確かに給料高そう。

そして在宅勤務ができるようになったおかげで、通勤に使う時間と体力が不要になりました。東京都で働いている人なら、往復2時間の通勤は普通です。なんと一日の内に2時間、それが週に何回も、うっかり手に入ったわけです。

東京都の労働力人口は約800万人。例えばその半分の人が、1回在宅勤務すると。。いや、計算はやめておきましょう。

とにかく多くの人が、時間を手に入れたのです。

その時間で何をしたかというと、Amazon Prime Video、NETFLIX、YouTubeです。(私も割と。)

ごく一部の人は、昔のギリシア人的な発想もあったのでは。

私はYouTubeなどを見て時間を費やしてしまいましたが、ごく一部の人は、昔のギリシア人のように、哲学的なことを考えたりする時間ができたと思います。それは例えば、ただ通勤時間が無くなっただけではなく、仕事自体が激減して、でもわりとお金があって、焦って働く必要のない人。

多分そんな人もいると思います。

コロナ禍は現代人の生活に「時間」をもたらした、という側面もあるのではないでしょうか。

そして中には、哲学的なことなど、思案に耽(ふけ)る人も出てきたと思います。

突然ですが、テイラー・スウィフトの新譜「folklore」、超好き。

テイラー・スウィフトというと、ノリノリのポップ・ミュージックでおなじみです。

しかし昨年リリースされたアルバム「folklore」は、とても静かな楽曲ばかりです。

私はとても気に入りました。アンビエントな雰囲気があります。

このアルバムはおそらく、コロナ禍だからこそ、できたアルバムだと思います。

テイラー・スウィフトさんも、コロナ禍でライブなどが中止になり、ポッカリ時間が空いたのかもしれません。

そんな時に、静かな音楽を紡ぎ出すというのは、心情的にもわかる気がします。

「時間」ほど、素晴らしいものはない。

コロナ禍で苦労している方々も沢山いるかと思います。医療従事者の方々など、本当に大変だと思います。

人命がかかっていることですから、慎重に書いてみたいと思います。

人間の命を脅かす、目に見えないウィルス。これに対応するため、人類はあらゆる対策を講じてきました。

でもその中で偶然生まれた「時間」。

その貴重な時間をどこまで大切にできるか。それは一般の人たちの使命なのかもしれません。

そして人間は、時間があると、難しいことを考えることができます。

例えばその昔、ギリシア人が哲学を発展させたように、現代人は何を発展させられるのでしょうか。

個人的には、SNSなどを見ていても「抽象絵画」や「アンビエント・ミュージック」などが今までよりも多くアップロードされ、アクセスされているように感じます。

私は元々そういったものが好きなので、かなりバイアスがかかっているかもしれません。

でも時代背景などを考えると、必然的とも言える状況ではないでしょうか。

まとめ

偶然生まれた時間、それを大切にすれば、難しい思考が生まれ、抽象芸術やアンビエントな音楽などが作られる。

それはコロナ禍が終息しても、その大切さに気付いた人たちが継続していくものと思います。

ある意味、SDGsの考え方にも繋がるようなものです。

これからの時代、どのように変化するのでしょうか。

できれば、時間を大切にする文化が、世界中に、より多くの人々の心に、広がってほしいと思います。

ではまた。

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