すべての問題は「人手不足」なのではないか、という説。
今ちょうど年度末でやたら忙しい所為か、ふと思いました。日本のすべての問題は「人手不足」なのではないかと。
私がひとりで勝手に考えたことなのですが、案外マトを射ているのではないかと思い、書いてみることにしました。
「すべての問題は人手不足に通ずる」説です。
現在の日本の問題点をいくつかあげてみる。
日本には解決できてない社会問題が沢山あります。その中でも、特に目立つものをいくつかあげてみます。
- 少子高齢化
- 年金制度の崩壊
- 介護
- 引きこもり
- 環境問題
さて、本当にザックリあげてみたこの5つの社会問題。
そもそもなぜこのような問題が起こったのか、その原因を想像してみて下さい。
例えば「少子高齢化」で考えてみます。
直接の原因は、20代〜30代の人たちの多くが子供を作ろうと思わなかったことによります。
なぜか? その原因のひとつに「人手不足」という問題がありました。
これはごく個人的な事情ではありますが、1サンプルとして説明します。
実は若いころ、ちょうど子供を作るならそろそろ、という時期に、とても忙しく仕事をしていました。おそらく1人で2〜3人分は働いてました。残念ながら給料は1人分よりちょっと少ないくらいでした。ほぼブラック企業だったと言えます。
もしそのとき、同僚が2〜3人いて、ゆったり仕事ができていたら。。
そして、そこそこの給料がもらえていたら。。
「子供の1人や2人、なんとかなるだろう・・」とか思ったかもしれません。
でも私にはそういう機会はありませんでした。それだけが原因とは言いませんが、これは結構大きい要因になっていると思います。
個人的な経験談とは言え、似たような境遇にいた人は相当いるのではないかと思います。。もしそのとき「人手不足」でなければ。。という感覚。
(もちろんこれは、現場から見た「人手不足」です。経営者からは「まあ、なんとかなってるな。」としか見えなかったと思います。現場の、人一倍責任感の強い人が無理をして仕事をしていても、よほどの問題が発生しない限り「なんとかなっている。」という結論になりますので、ここは注意が必要です。)
政府に不満をぶつけたいわけではなく・・
その他の問題、「年金・介護・引きこもり・環境」などなど。
これら全て、政府が何らかの対策を取らなければならない日本の社会問題です。
でもそれぞれとても難しく、複雑な問題です。
そして難しく複雑な問題は、解決に向かうために「考える」「実行に移す」というステップが必要になります。
でもここで別の問題が発生します。
政府やお役所の人たちが、「あ〜、ヒマだなあ。。なんかやることないかなぁ。。」という状態であれば、すぐに「考える」「実行に移す」ができるかもしれません。でもそんな人はいないはずです。実際には、朝から晩まで働いている人たちばかりだと思います。
そういう人たちに、「問題解決してくれ!頼む!」と言ったところで、「忙しい」「人手が足りない」と断られます。いや、立派な大学を出た優秀な人達です。そんな言い訳じみたことは言わないと思います。実際には「却下」か「無回答」ということになるのだと思います。
問題解決策を考えてみた。
政府やお役所は、多分とても忙しいのでしょう。いや、世の中の人、ほぼ全て忙しいはずです。(少しだけヒマな人もいるとは思いますが。)
つまり、世の中すべて「人手不足」。ここで、その「人材不足」という問題の対策を考えてみました。
<解決策1>
移民を受け入れる。
これは反対する人も多いでしょう。反対派との話し合い、調整が必要ですが、そもそもそんなことをしているヒマもありません。まずは大量に移民を受け入れて、世の中に遍く人材を行き渡らせれば、今度は反対派の人たちと対峙し、しっかりと時間をとって話し合いができそうです。
<解決策2>
徹底的にDX。
(DXと言ってもデラックスではありません。Digital transformationのDXです。)
そのことにより、人手不足の状態から、可能な限り人手不要にする。そうすれば、いままで忙しかった人がヒマになり、他の仕事を手伝えるようになります。政府やお役所が民間の優秀な人材をたくさん雇えば、「考える」「行動に移す」がもっとできるようになるはずです。
問題解決をしない、という選択肢も。
問題が発生すると、人はすぐに「解決策を考えよう!」と思うものですが、実はその裏側に「問題を解決しない」という選択肢もあったのです。
日本の社会問題の数々。あえて「放置する」という対策をとったらどうなるでしょうか。
それはもう、ジワジワと沈んでいきます。でも、ジワジワです。ゆっくりです。あと10〜20年は、そこそこのポジションを維持できると思います。
ここでひとつ、何もしないというのとは少し違いますが、ほぼそれに近い対策があります。
「放置ではなく投資」。(ライミング)
トマ・ピケティさんのr>gがあります。それこそ、日本の多くの人が、うまく資産運用をすれば、あまり頑張らなくてもそこそこ良いポジションを保つことができます。資産運用なら人手不足とも無縁ですし。
政府は実際のところ、NISAやiDecoなどの税率の低減により、「投資」を促しています。
もしかすると、日本の問題に対する、その対策の本命は「投資」なのかもしれません。資本主義の仕組みから考えると、それが妥当だと言えるのではないでしょうか。
でも元手なるお金がない私は、置いていかれることは間違いないのですが。
まとめ
さて今回もまた、少し重めのテーマを扱いました。
「全ての社会問題は「人手不足」の問題である。」という、ちょっと大胆なことを書いてみました。「は?」と思われる人も多いかと思いますが、案外まじめなのです。
ただ、重いテーマもどことなくゆるい空気になってしまうのがこのブログ。
世の中、閉塞閉塞言ってますが、せめて想像や妄想は、自由に空を飛ぶような気持ちで楽しみたいと思います。
まさにそういうときこそ、良いアイデアが生まれてくるものではないでしょうか!
ではまた。
おまけ。
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