アンビエントに首ったけ。
ambient (アンビエント)。その英語の意味は、「包囲した」「取り巻く」。
そして私がとても好きなのがアンビエント・ミュージック。
似たもので、ヒーリング・ミュージック、チルアウト、あと最近ではマインドフルネス系なども。
しかしながら、「アンビエント・ミュージック」は、そういうものとは一線を画している(いや、そういうことにしてほしい)と私は考えています。
では何が違うのか、私の考えていることを書き留めておきたいと思います。(あくまで持論です!)
アンビエントの神といえば、ブライアン・イーノ
アンビエント・ミュージックの創始者、それはブライアン・イーノです。だから「神」です。
ブライアン・イーノと言えば、ロキシー・ミュージック(というバンド)のベーシスト。その他、U2など数々のアーティストを世に送りだした名プロデューサーでもあります。
そのブライアン・イーノが最初にリリースしたアンビエント・ミュージックのアルバム、「Ambient 1: Music for Airports」(1978)
Ambientという言葉を使ったのも、これが最初ではないでしょうか。
ここに貼っておきます↓
(無料で聴ける!本当に良い世の中になったものです。昔はこれを2000〜3000円で買わないと聴けなかったのですから。実際にこのアルバムを2000円で買うことを想像してみると。。)
1978年のブライアン・イーノ。
考えてみれば、ブライアン・フェリーという超美男ヴォーカルの有名なロックバンドに所属していながら、ひとりでこんなアルバムを出したわけですから、すごい勇気あるというか、無謀というか、ウッカリさんというか。。
でもだからこそ、ブライアン・イーノはアンビエントの神と言えるのかもしれません。
さて、そういう「神」がいることを全く感じさせない、でもとても似ている音楽が、世の中には沢山あります。
それが、ヒーリング、チルアウト、マインドフルネス系です。
それぞれを解説すると、
おそらく「ヒーリング」系は、少し医学的だったり、宗教的(インドやチベット系?)だったりする「機能性音楽」と言えます。
「チルアウト」系と言えば、Aphex Twinのようなエレクトロニカやダンスミュージック系から派生した、というイメージが強いです。
「マインドフルネス」系は、ヒーリングとほぼ同じですが、禅を医学や心理学で捉え応用したもので、それに合いそうな音楽をどこかから探してきた、という感じだと思います。ですからこれも「機能性音楽」です。
機能性であっても、やはりそれぞれ良さがあります。
でも、どうしてもアンビエントと違うところ。それは、エリック・サティ → ブライアン・イーノ → アンビエントという流れからは外れていることです。そういう文脈を辿っていないがために、自ずと違ってくるのです。
では具体的に何が違うのか?
音楽を言葉で語ることは無意味かもしれませんが、あえて言うなら、「単純なメジャーコード(例えばド・ミ・ソ)だけの音楽を、どうしても作れない人が作っているところが違う。」ではないでしょうか。
アンビエントを含め、癒し系音楽は全般に「音色」がとても大切です。肝です。でもアンビエントだけは、「音階」にも工夫がある、と言えるのではないでしょうか。
こんなよくわからない曲はいらない、と言う人も。
もうアクビが出ているか、すでに眠ってしまった人もいるかもしれません。
ここで少し目が覚める話題。
アンビエント大好きな私ですが、実はロック、ファンク、ソウル、ダンスミュージックも大好きです。もちろん、ジャズ、クラシックも沢山聞きます。さらに、結構な轟音・爆音の音楽も大好きです。例えばメタリカなど。
さてここからは少し自慢になってしまいますが。。
会社勤めしていると音楽を聴く時間はそんなにありません。でも私の場合、通勤時間をフルに使っています。片道1時間、往復で2時間、それを約30年、本当に続けてきました。デバイスも、ウォークマンに始まり、iPod、iPhoneと進化してきました。今ではAir Podsでワイヤレスになり、本当に快適です。
そうやってコツコツ聴いてきた時間、ザックリ計算すると12,000時間。通勤時間だけでこれですから、大変な量です。さすがにこれは自慢できるレベルだと思います。
そんな音楽ドップリ人間が、アンビエントを推しているわけですから、結構説得力があるのではないでしょうか。
でもそれぞれ好みですから、皆さんどうぞ、ご自分のお好きな音楽をお聴き下さい。ゴリ推しはしません。
いつの日か、「そういえばどっかでアンビエント推しの人がいたような。。」と思い出してもらえれば、それだけで充分です!!
アンビエントのいいところ。
まさにそのままですが、「癒される」ということが最もいいところ、です。
もうひとつ、「集中力が高まるが、思考の邪魔をしない」という面もあります。
さらにブライアン・イーノという神がいる。
いや、それはさておき、最近ではアンビエント系アーティストが結構沢山いることも楽しみのひとつです。
知らない人からしてみれば、なんだか「ボワーン」としているだけの音楽としか感じないかもしれませんが、実はアコースティックからアナログシンセ、DTM(Desk Top Music)まで、結構いろんなものがあるのです。
例をあげるなら、Apple Music の「ピュア・アンビエント」というプレイリスト。これがなかなかオススメ。これをフォローしていると、放っておいてもときどき新しい作品が入ってきます。多分どこかのだれかが、一所懸命探して、選んで、アップしてるんですね。有難い。
Spotifyのことはわかりません。YouTubeは結構いろいろ聴けます。「あなたにオススメ」がイマイチですが、よいチャンネルが見つかると、それを辿っていけばいろいろと広がると思います。
今はもう、音楽はサブスクで聴く時代。
作品を作った人が、プロ or アマチュア、有名 or 無名など、もはや関係ありません。そして、アンビエント・ミュージックほど、そういった境目がない音楽は、他に無いと思います。特別に高く評価されているものも少なければ、低いものも、殆どないと思います。
サブスクで良いプレイリストを見つければ、あとはひたすらそれを流し、聴く。 アンビエントは、そういうのにも向いていると思います。
まとめ
本来は、何度か読み返して、推敲した文章を載せるべきですが、私にはなかなかそんな時間もありません。今はとにかく、考えたことをガシガシ書いて、記録することを優先します。
読み難いところ、多々あるかと思います。でもここまで読んでいただいた方、本当にその寛大なお心に感服します。そして感謝いたします。
なお、いま私は、とあるアプリでアンビエント・ミュージックを製作しております。何曲かできたところで、YouTubeなどで公開していきたいと思います。
そう、アンビエントは単なる思いつきではなく、これからの私の活動を示唆する話題だったのです。
ではまた。
おまけ。
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