「忖度脳(左脳派)」またヘンなものを作ってしまった。

波紋堂の商品、「忖度脳(左脳派)」のご紹介です。

すでに販売中のメタルティッシュケース「忖度脳」の姉妹品です。

忖度脳(左脳派)正面
忖度脳(左脳派)正面から

左脳派といえば、どのような人物を思い浮かべますか?

貴方のお近くに「左脳派」はいらっしゃいますでしょうか。

左脳派と言えば、理系の人のイメージです。

理性的な反面、情緒的な言動が少なめで、少し冷たい感じすらします。

何を隠そう、私自身が少しそういう傾向がありまして、嫌われないように日々気をつけながら暮らしてます。

気をつけるがあまり、あえて感情的になってみたり、無理に情緒を感じようと試みるのですが、そんなことを意識する時点で、すでに「左脳派」なのかもしれません。

さてこの「忖度脳(左脳派)」。(「忖度脳」という名前については、こちら過去のブログで説明しております。)

基本的にはティッシュケースなのですが、単なるティッシュケースではありません。

研究室などでよく使われている「◯○ワイプ」という製品が収容できるケースです。

忖度脳(左脳派)
まるで某公共放送局のよう。ロゴをマスキングテープで隠してます。

この巷で人気の「◯◯ワイプ」。弊社でも金属製品をきれいに拭いたりするのに使用しています。

単なるティッシュでは、毳毳(けばけば)して、ちょっと困ることもありますので。

なぜこの製品を作ったのか。

この、ほにゃららワイプ。

代表的なものは、日本製紙クレシア株式会社様の製品「キムワイプ」です。

『キム』は「木村」とか「金」のことかと思ってましたが、違いました。「キンバリー」の『キム』でした。

実はエリエールシリーズにも同様のもので「プロワイプ」というものがあります。

市場シェアなど詳しいことはわかりませんが、おそらく『キム〜』の方が、どこか懐かしい響きの名前と、緑色のパッケージデザインに人気があるのかもしれません。昔から研究室などでよく使われているので、馴染み深く感じる人もいるのでしょう。

私もなんとなく馴染みがあり愛用してますが、ある日ふと気がつきました。

「これ、中身がパンパンに詰まっているので、最初の10〜20枚くらい、取り出すときに箱が一緒に付いてくる。手で押さえてないと。。」

そうか。それなら「忖度脳」がいい感じでオモリになるのでは!!と。

早速、厳密に箱のサイズを測り、試作品を作り、ジャストフィットなメタルケースを作りました。

「よし、これは便利だ!見た目もなかなか!」

そうして生まれたのが「忖度脳(左脳派)」です。

フォトギャラリーもご参考に。

あ〜、幻想的で美しい。

なぜ大っぴらに「〜ワイプ」と言えないのか。

実はこの製品を発売するにあたり、無断で他社の製品を宣伝に使うのはいけないだろうと考え、念のため日本製紙クレシア株式会社様に連絡をしました。

当然、許可はいただけないものだと思いながら、でも黙って販売するのはさすがに躊躇しました。

そしてなんと、正式に「ダメ」という内容の回答をいただきました。

でも本当に、日本製紙クレシアのご担当者様には、とても丁寧なご回答をいただき感謝しております。大きな企業の、重要なブランドですから、やはりそれを守り続けるのもなかなか大変なんだろう。。などと想像してしまいました。余計なお手間をおかけしてしまい、本当に申し訳なく思います。

でも実際に「ダメ」と言われたのではありません。とても詳しくわかりやすいご説明をいただいております。

加えて「キムワイプを収容できる、という程度ならいいのでは」との寛大なご意見もいただきました。

よって弊社では、

 ・非公式であること

 ・キムワイプ「なども」収容できる

ということを明記するようにしました。

そうすれば、どうにかご迷惑をおかけせずにこの製品を販売することができるのではないかと。

それでも危うい

前述のような「大人の事情」があり、どのようにして皆さんにお伝えすべきかわからなくなってしまいましたが、やはり超大手企業の製品に関連しているので、何かあれば、即販売中止とします。

とにかくビクビクしながら販売しなければなりません。

うっかりこのような製品を思いついたばかりに。。

今回はよい勉強になりました。以後気をつけます。

この作品で、ひとつアピールさせて下さい。

こちらの写真をご覧ください。

ジャストフィット!!
ジャストフィット!!

(ジャストフィットというのは、もしかして和製英語でしょうか。)

このキムワイプの箱(製品の箱)は、当然ながら紙でできています。厚紙でできていますが、やはり金属と比べるとやっぱりペコペコ・フワフワです。

その柔らかい紙の箱をキッチリ測定するのは、なかなか難しいものです。定規やノギスを駆使しなければなりません。柔らかい部分はもう勘に頼るしかありませんが。。

今回はその難しさに挑みました。

キッチリ測定→ジャストフィットな完成品。これを実現しました。

これが今回ちょっとだけアピールさせていただきたいところです。

弊社の技術力が少し伝わりましたでしょうか。

ちなみに「キムワイプ」の箱、(真上から見て)正方形、立方体かと思ってましたが、実は、縦横の長さ10mm程度違います。

正方形に見えて、実は長方形。立方体に見えて、実は直方体。

これがこの製品の不思議な魅力のひとつかもしれません。

まとめ

そのようなわけで、うっかりできてしまった危うい製品「忖度脳(左脳派)」

決して目立たぬよう、地味に販売しております。

そしてこの作品で、「○○ワイプ」の知名度アップに貢献できればなによりです。

そのためにも、ぜひとも皆さんの応援・ご支援をいただきたい!

ちなみに販売開始から約半年経過しましたが、一つも売れていません。やっぱりね!(笑)

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