情報カードは沢山使いたい。でも置き場所に困る。そんなときはガルバトレー(情報カード5×3サイズ)
波紋堂はガラスペンや色鉛筆といった、少々マニアックな文具を推していますが、その中でも最も世間の反応が少ない「情報カード」。それでも推します「情報カード」。とてもマニアックな収納雑貨。
なぜユーザー激少の「情報カード推し」なのか。
情報カードはアマゾンなどでも普通に販売されているものです。
少し大きめの文具屋さんでも売られています。
情報カードについてTwitterなどで何か呟いても、とても反応が少ないのです。寂しい限りです。でもそんな状況を押し切って、情報カード推しをしているのはなぜなのか。それは、波紋堂が大切にしている「発想」に関わることだからです。なぜ発想と情報カードが結びつくのか。それはこちらの本、川喜田二郎著「発想法」の影響です。
出版社が自ら『名著』と書いた帯を付けるくらいです。ぜひご一読を。
この本で紹介されている「KJ法」。著者の川喜田二郎さんのイニシャルから”KJ”という名前になっているそうです。ググればいろいろ出てきますが、この本を読んでいただくのがいちばん納得するかと思います。
ごくごく簡単に説明しますと、
・とにかく思いついたこと、気付いたことをひとつずつ、情報カードに書く。
・沢山書いて、それを広いテーブルなどに広げる。
・分類して、きれいに並べて、眺める。
といった感じです。
「それがどうした?」
いえいえ、これがいいのは、広いところに並べて分類するところです。
人間は一度に一つのことしか考えられません。思いつく順番もまちまち。だから、思いついたこと・気付いたことを情報カードにどんどん書きとめます。そしてテーブルの上に並べ、整理できます。これは自分の脳内を可視化して、再構築するのと同じことになります。これはさすがに、どんなに大きな画面のPCでもできません。
情報カードのもう一つの魅力
”カード”というくらいですから、少し厚みがあります。名刺くらいの厚みでしょうか。
この厚い紙に、思いついたことをガシガシ書いていく。これが結構心地良いのです。(もちろん、波紋堂が推しているガラスペンで、インクをタップリ付けて書いても、裏側に染み出すことは殆どありません。)
そして重要なのは、厚みがあるので「繰り返しめくったりして、何回も見れる」ことです。
そこが単なるメモ用紙と決定的に違うところです。そこが暗記に最適、思考整理に使える、と言われる所以です。
私はコレクトというメーカーの情報カードを愛用してますが、実は100円ショップでも売ってますので、安価に済ませたい方はそちらでもいいでしょう。でも「100円ショップでも売っている」くらい、実はメジャーなものです。
PC内だけで思考を進めている方に、発想と脳内整理のブレイクスルーとして、ぜひ一度お試しいただければと思います。
重ね置き(スタックアップ)の構造
デザインの世界では、スタックアップ式というのはとても重要な要素として扱われてきました。製品を沢山並べても場所を取らない。つまり省スペース化できる。省スペース化できるというのは、例えば倉庫でも場所を取らない(不動産価値)、トラックに沢山積める(輸送効率)、といったいろんな経済的メリットがあるからです。そして優れたデザインの製品は、それをシンプルな形で実現しています。
例えばこんな感じ。
もうひとつ、こんな感じ
実は私たちの知らない間に、「安くて、便利で、シンプルで、美しくて、重ねられる」グラスやイスを、世界のデザイナーが考え尽くしているのです。
そのようなわけで、積み重ね式を採用しました。
おまけ情報
この「ガルバトレー(情報カード5×3サイズ)」は、A4サイズのタイプと姉妹品になっています。こちらの作品の方が先に完成したのですが、全く同じ構造になっています。
姉妹というよりは「親子」ですね! A4サイズと比較すると、こんなに小さい!!
まとめ
作品の紹介をこうして書き留めると「沢山書き過ぎたかな?」といつも思います。もう少しコンパクトにすればよかったと。
でも誰かに面と向かってこれだけの説明をすると嫌われそう!! 面倒な方はどうぞ読み飛ばしていただいて結構です。検索で偶然見つけてもらうチャンスが増えて、より多くの人に知ってもらうことができれば、もう満足です。
いろいろ書いてきましたが、実は私は「ガルバトレー」シリーズを小物入れにも使っています。プラスチック製のものよりも、やはり頑丈で安定しています。チープな感じがしません。これがこの製品の隠れた魅力です。